唇に触れる指先が どうしようもなく震えた
気づいてしまった
その感覚が
引き金を引く時に感じるものと 似ていることに
吐きそうなほどの嫌悪と
叫び出したいくらいの後悔が
それでも 不躾に蠢く愛しさが
俺の理性を 食い千切ってゆく